その街のニュースとリンク(081104,印刷物特集)

『Brutus』が地方都市の特集を組んでいます:
カルチャー雑誌の『Brutus』(No.651, 081101発売)で,「ふるさと♥愛する地方都市」という特集が組まれてます.リード文には「東京や大阪といった大都市もエキサイティングで面白いのですが,アイデアとパワーに溢れる”地方都市”がいますごく魅力的なんです」とあります.横浜は出てきません.大阪と共に京都もなし(京都なんかはいくらでも取り上げる機会がありますしね.ちなみに,2つ前の号の琳派特集の号には「琳派で巡る京都」というセクションがありました).登場するのは,「旭川/札幌/函館/盛岡/仙台/会津若松/高山/金沢/名古屋/伊勢/奈良/倉敷/福山/尾道/徳島/高松/高知/福岡/熊本/長崎/鹿児島」などの都市です.「タウン誌」を取り上げたセクションでは,『雲のうえ』(北九州市)と『Krash Japan』(倉敷市)が登場しています.

横浜市の『調査季報』で創造都市政策に関する特集が組まれています:
横浜市の『調査季報』(Vol.163, 2008.9)で「創造都市横浜」という特集が組まれています.「調査季報とは,職員が自由に意見を発表し討論する制作研究誌です」とのことですが,職員の人に加え,「創造都市の現場から」というセクションでは,それぞれの現場のディレクターなどもテキストを執筆しています(池田修「BankART 1929はどこにいく?」,相馬千秋「急な坂スタジオの実験と挑戦」,岡部友彦「生態系としてのまちづくり―寿町での取り組み―」,杉崎栄助「アーツコミッション・ヨコハマとは何か―現状と課題―」).また,黄金町バザールについてのテキストもあります(鈴木伸治「創造都市の新たな展開―旧特殊飲食店街初黄・日ノ出町地区の再生へ向けて―」).税込み500円で,販売先はこの項目冒頭のリンク先に掲載されていますが,BankARTショップにも入荷していました(ちなみに,このBankARTショップは「2万円/日の売上なので受付兼務.いい本を細々と低空飛行でよしとして継続」なんて話も記事の中では出てきます).

『新建築』で横浜トリエンナーレ/黄金町バザールの会場などが取り上げられています:
建築雑誌の『新建築』(2008年11月号)で,「サイトスペシフィックであること,結果としての断面―横浜で展開される都市と現代アートの風景について」(城戸崎和佐)というテキストをリード文として,以下の横浜関連の建築・空間が取り上げられています.

  • 横浜トリエンナーレ2008 新港ピア会場構成(設計:西沢立衛建築設計事務所)
  • 京急高架下文化芸術活動スタジオ 黄金スタジオ(設計:神奈川大学曽我部研究室+マチデザイン)
  • 京急高架下文化芸術活動スタジオ 日ノ出スタジオ(設計:横浜国立大学大学院/建築都市スクールY-GSA 飯田善彦スタジオ+ SALHAUS)

加えて,「建築とアートをきっかけとした黄金町の街づくり」と題する対談(飯田善彦×曽我部昌史×仲原正治×鈴木伸治)も掲載.このような建築専門雑誌では,写真や設計意図のテキストだけでなく,それぞれの建物・空間についての細かいデータも見ることができます.

横浜・横須賀倉庫街の写真集『倉庫』が刊行されています:
横浜や横須賀で取り壊されていく倉庫を記録した写真集『倉庫』(写真:安川千秋)が刊行されています.吉田鋼市(建築史家),内藤廣(建築家)などによるテキスト・解説も収録.横浜では今年,帝蚕倉庫(この本にも出てきます)の大部分や東西上屋倉庫が取り壊しになりました.



[ posted by jun ]