■福住廉(美術評論家)の初の単著がBankart1929から刊行:
タイトルは『今日の限界芸術』.限界芸術とは60年代に鶴見俊輔によって唱えられた概念で.福住は「21世紀の限界芸術論」というタイトルの連続企画展も手掛けてきているが,本書には鶴見本人との対談が収録されている.
以下,目次.
おしゃべり限界芸術
限界芸術論
- 軽薄かつ深遠なハリガミマンガ|ガンジ&ガラメ
- 岩崎タクジの暮らしと芸術
- 地底に猛進する土竜|大平陽介と尾角朋子の「アマチュア魂」
- 限界芸術限界対談|鶴見俊輔×福住廉
都市考現学
- alter/naitivesのために|「第2回福岡アジア美術トリエンナーレ」と「RE/MAPプロジェクト」
- alternative realities|ストリート・アマチュア・クリティカル
- 路上の美術に宿る可能性|佐藤修悦の魅力的な書体
- Chim↑Pom参上!|「スーパー☆ラット」
- 格差社会の闇に一撃|「オーマイゴッド」
- 大空に飛翔してゆく魂|「友情か友喰いか友倒れか/BLACK OF DEATH」
- 高円寺南北対談|山下陽光×卯城竜太
画壇アイドル論
- 孤独なアイドル|『NARA:奈良美智との旅の記録』
- 画壇アイドル論事始|山口晃の巻
- 覗いているぼくを,さらに覗いているぼく|画壇アイドル論:石田徹也
展覧会評[作家論・時評][編年 2004-2008]
出版元となった,bankartのStuido NYKにあるpubには,見本本が置かれ,座って試し読みできるようになっていた.また,同じスペースで出版記念パーティーも開催された(11/26).
インデックス:【レポート】 福住廉のレクチャー:活動のすすめ(今年7月にZaimで行われたレクチャーのレポート)
- 福住さん関連テキスト:「限界芸術の現代」(現場研) /「横浜トリエンナーレ2008」評(artscape)
- 関連活動:福住さんはbankart schoolで講師を務めている.その講座「アートの綴り方」の生徒たちによるフリーペーパー「HAMArt!」のvol.3(特集:「横浜トリエンナーレ 2008」)が刊行された.
■岡部友彦が,まちづくりに関するシンポジウムに参加:
住まい・まちづくり活動推進協議会によるシンポジウム「まちを彩る~まちの個性★のつむぎ方~」が,12月8日に都内で開催.岡部以外のパネリストは,北川フラム,bankartの池田修,映画監督の本田孝義.北川さんは,妻有・大地の芸術祭のディレクターとして有名だろう.本田さんは,池田さんのPHスタジオでのアートプロジェクトについての映画も撮っており(「舟,山にのぼる」),ニュータウンについての映画もあり(「ニュータウン物語」).
詳細についてはこちらから(参加には申込みが必要).
インデックス:【特集】横浜・寿町 "YOKOHAMA HOSTEL VILLAGE"(岡部さんへのインタビューをメインとした特集).
- インデックス:その街のニュースとリンク(081107,シンポジウム/レクチャー特集)(11月に行われた,岡部さん,池田さんらが参加したまた別のシンポジウムの告知情報)
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jun
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